SNSを開くたびに、誰かの「うまくいっている姿」が目に入る。
そして気づけば、自分と比べてため息をついている――。
そんな経験、ありませんか?
「私も頑張らなきゃ」と思うのに、同時に「どうせ私なんて」と落ち込んでしまう。
そんな優しい心を持つあなたへ。
このお話では、ミケとハヤモリが、“比較”から自由になるための小さなステップを見つけていきます。
誰かより上でも下でもない、“ちょうどいい自分”で生きていけるように――
心をふっとゆるめながら、読み進めてみてくださいね。
比べることは悪いことではない
ミケ:「はあ〜…今日もSNS見ててさ、友達が起業して大成功してたの。キラキラしてて、しっぽしおれちゃうよ…」
ハヤモリ:「うん…ミケの気持ち、よくわかるよ。自分と比べて、苦しくなるよね」
ミケ:「私、もっと頑張らなきゃって思うのに、『どうせ私なんて』って思っちゃって動けないの…」
ハヤモリ:「比べてしまうって、それだけ“本当は成長したい”って願いがある証拠だよ」
ミケ:「えっ…責める気持ちだったのに、褒められちゃった!」
ハヤモリ:「今日はね、そんなミケみたいな心を、そっと抱きしめるお話だよ」
なぜ比べてしまうの?
ミケ:「どうして比べちゃうのかな?私、比べるなんてできたらやめたいのに…」
ハヤモリ:「それはね、『できる=価値がある』っていう社会のルールが心に残ってるのが大きな理由だと考えているよ」
ミケ:「学校でもテストの点とか、会社でも成果とか、年収とか…確かに…」
ハヤモリ:「でも赤ちゃんは何もできないのに、全力で愛されるよね?」
ミケ:「泣いて寝てるだけで、みんな笑顔になるよね!」
ハヤモリ:「つまり本当は、“存在だけで価値がある”んだよ」
ミケ:「私って存在だけで尊いってこと…?」
ハヤモリ:「うん。ミケはそこにいるだけで、世界にとって意味がある」
具体例:「思い込み」と実際
「成功してる=価値がある」
→成功は価値の一部でしかない
「できる人が上」
→役割が違うだけ
「周りより遅れてる」
→“自分のペース”なだけ
比較を手放す4ステップ
ミケ:「手放すって…どうすればいいの?」
ハヤモリ:「“思い込みを優しくほぐす”だけでいいんだよ」
ミケ:「ストレッチみたいだね!」
ステップ1:今の自分にOKを出す
やること
心がざわついたとき、まずこう言う
「比べちゃう自分がいてもいい」
具体例:状況と優しい言葉
・SNSで焦る →「焦りを感じるほど大切な夢があるんだね」
・友達の成功で落ち込む→「今の私もよくやってる」
ミケ:「比べた自分を否定しなくていいんだね…ほっ」
ステップ2:判断→観察に変える
具体例
•「私は仕事が遅い」→「私は丁寧に進めるタイプ」
•「あの人はすごい」→「あの人はスピードを大切にする人」
ワーク(心で呟く)
「これは“特徴”であって“優劣”じゃない」
ミケ:「タイプって言葉…丸くて好き…」
ステップ3:持っていないもの→今あるものへ
具体例:before→after
「才能がない」→「努力できる心がある」
「お金ない」→「優しさ、感性、時間がある」
「結果が出てない」→「続けてきた自分がいる」
ワーク
今日3つ“できたこと”を書こう
ミケ:「今日の私:起きた、食べた、生きた。はい最強〜〜!」
ステップ4:「存在だけで価値がある」とつぶやく
やること
鏡を見て、そっと言う
「私は私で、すでに価値がある」
補足フレーズ
• 「急がなくていい」
• 「私の道は私の速度で」
• 「今ここにいるだけで、十分」
ミケ:「毛並みボサボサでも…価値ある…!」
ハヤモリ:「もちろん。寝癖のミケもかわいいよ」
ミケ:「えへへ」
それでも比べてしまうときの優しい対処法
ミケ:「でも、まだ比べちゃう時ってあるよ?」
ハヤモリ:「大丈夫。そんなときは“戦わない”でいい」
ミケ:「押し返すんじゃなくて?」
ハヤモリ:「名前をつけて、横に座らせるんだ」
ポイント
• ✿気づく:「比べてるな」
• ✿名前をつける:「焦りくん来たんだね」
• ✿優しく置く:「今日はここにいていいよ」
ミケ:「焦りくん、そこ座って。クッキー食べる?」
ハヤモリ:「ふふ、優しさは心を癒やすね」
アレンジ例
• 「そんな日もあるよ」
• 「今日は揺れた日。明日はまた新しい日がやって来る」
まとめ:今日から始める一歩
ミケ:「今日はなんだか心がほかほかしたなあ」
ハヤモリ:「比べる心は消すものじゃないよ。抱きしめるもの」
ミケ:「私、今日の一歩はこれにする!
『焦りくんに座布団とお茶を出す』」
ハヤモリ:「とても優しいね。そんなミケは、もう自由に向かってるよ」
ミケ:「読んでくれたあなたも!今日も生きててくれて、ありがとう!」
結び
比べる心は、悪者ではありません。
それは「もっと自分を伸ばしたい」「自分も輝きたい」という、心のやさしい願いの表れです。
だからこそ、無理に消そうとせずに、ただ“抱きしめてあげる”だけでいい。
「焦りくん、今日も来たね」――そう声をかけられるようになったあなたは、もう自由へ一歩近づいています。
SNSの中の誰かと比べなくても、あなたはすでに“あなたという光”で生きています。
どうか今日も、自分をやさしく見つめてあげてください。
あなたの存在は、今この瞬間も、ちゃんと価値があります。

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