オリジナリティがないと感じるあなたへ

「自分にはオリジナリティがない」「結局いつも誰かの真似になってしまう」

そんなふうに感じて、胸の奥が少し苦しくなることはありませんか?

周りを見るほど、みんなが“自分らしく輝いている”ように見えて、

「私には特別なものなんてない」と思ってしまうこともあるかもしれません。

でもね――

実は、“そう感じている”こと自体が、すでにあなたの感性の証なんです。

今回は、猫のミケとカエルのハヤモリが、「オリジナリティがない」と感じる心の奥をやさしく見つめながら、

「ほんとうの自分らしさ」と出会うヒントをお届けします。

きっと読み終えるころには、「少しだけ、自分を好きになれた気がする」そんな安らぎが訪れるはずです。


「オリジナリティがない」と感じるのは、はじまりのサイン

ミケ:「ねぇハヤモリ、最近ずっと思ってたんだけどさ……私ってオリジナリティがない気がするの」

ハヤモリ:「どうしたんだい?いつもの元気がちょっと曇ってるね」

ミケ:「うん、仕事でも趣味でも、何かを考えても誰かの真似になっちゃう気がして。『自分らしさ』って、どうやって見つけるんだろう?」

ハヤモリ:「なるほど。ミケだけじゃなく、今の時代、多くの人が同じ悩みを抱えてるよ」

ミケ:「みんなそうなの?」

ハヤモリ:「そう。けどね、“ない”と感じるその気づきが、もう“オリジナル”への第一歩なんだよ」

なぜ「自分の考え」がわからなくなったの?

ミケ:「私、気づけばいつもネットの口コミとか、他の人の意見を探しちゃうんだよね。自分の考えがわからなくて…」

ハヤモリ:「それは自然なことだよ。だって、私たちは“外の正解を探す”ように育てられてきたから」

ミケ:「えっ、そうなの?」

ハヤモリ:「うん。小学校からずっと“正しい答え”を覚える練習をしてきたでしょ?『どう思う?』より『どれが正解?』って聞かれることのほうが多かったはず」

ミケ:「確かに…。そう考えると、自分で考える癖がつきにくかったのかも」

ハヤモリ:「そう。昔の社会は“同じ答えを出せる人”が求められた時代だった。決められたことを正確にこなす人が重宝されたんだ」

ミケ:「でも今は違うってこと?」

ハヤモリ:「そう。今はAIが正確にこなしてくれる時代。だからこそ、“自分の頭で考える人”が求められてる。つまり、時代が変わってきてるんだ」

具体例

• かつては「マニュアル通りに動ける人」が評価された

• 今は「新しい視点を持つ人」が求められている

• 教育と社会のズレが、「自分らしさ迷子」を生み出している

ミケ:「なるほど…つまり“考えられない私”じゃなくて、“考える機会がなかった私”なんだね」

ハヤモリ:「そう。それに気づけただけで、もう立派な一歩だよ」


オリジナリティは“掛け合わせ”から生まれる

ミケ:「でもさ、やっぱり“完全なオリジナル”って難しいよね」

ハヤモリ:「うん、実は“完全なオリジナル”なんてほとんど存在しないんだよ」

ミケ:「えっ、そうなの!?」

ハヤモリ:「たとえば、スマートフォン。電話とカメラとパソコンの掛け合わせでできてる。既存のものを新しい形で組み合わせただけなんだ」

ミケ:「確かに!そう考えると、なんか気が楽になるなぁ」

ハヤモリ:「大切なのは、“何を組み合わせるか”よりも、“どう感じて選ぶか”なんだ。感性こそがオリジナリティなんだよ」

ミケ:「感性…私の“感じ方”かぁ」

ハヤモリ:「そう。ミケが“かわいい”と思う瞬間、“悲しい”と感じる場面、それらは誰とも同じではない。その感じ方の積み重ねが、ミケらしさになる」

ステップ

1. 毎日、心が動いた瞬間をノートに書く

2. その感情が「なぜ」湧いたのかを考える

3. 書き溜めたノートを時々見返し、自分の“傾向”を知る

ミケ:「つまり、“自分を観察する”ってことね!」

ハヤモリ:「うん、自分を知ることが、オリジナリティを育てる最初の種なんだ」

「真似」から始めてもいい

ミケ:「でもさ、真似してるうちは、やっぱり人の二番煎じじゃない?」

ハヤモリ:「そんなことないよ。真似は学びの入り口だよ」

ミケ:「入り口?」

ハヤモリ:「うん。絵画だって、まずは模写から始める。料理だって、レシピを真似るところから上達していく。真似の中で、自分の工夫が生まれるんだ」

ミケ:「なるほど…真似=悪いこと、じゃないんだね」

ハヤモリ:「そう。“学ぶ”の語源は“真似ぶ”だと言われてるくらいだからね」

ミケ:「へぇ~!それ聞くと、なんだか勇気出る!」

ハヤモリ:「大切なのは、“真似たあと、自分の感性でアレンジすること”

ポイント

• 真似は「吸収」

• アレンジは「表現」

• 継続は「自分の形」になる

アレンジ例

• 好きな作家の文体を真似しながら、自分の言葉を混ぜる

• 尊敬する人の考え方を参考に、自分の体験を足して語る

ミケ:「そっか!“真似”も、“個性を発揮する練習”なんだね」

ハヤモリ:「その通り。焦らなくていい。真似を重ねるうちに、自然と自分らしさが顔を出してくるよ」

まとめ:今日から始める一歩

ミケ:「なんだか、ちょっと安心したよ。私、オリジナリティがないって落ち込んでたけど、そうじゃなかったんだね」

ハヤモリ:「うん。“自分を見つけたい”って思えること自体が、オリジナリティの芽だよ」

ミケ:「よし、今日から“心が動いた瞬間ノート”をつけてみる!」

ハヤモリ:「いいね。それがミケの“自分軸”を育てる小さな一歩だ」

ミケ:「ありがとハヤモリ!なんか私、ワクワクしてきた!」

結び

「オリジナリティがない」と感じるとき、

それは“まだ見ぬ自分”に気づき始めた合図です。

誰かを真似ることも、憧れることも、

すべては自分らしさへと向かう道の途中。

あなたの中には、誰とも同じではない“感じ方”があります。

その小さな感情を大切にしていくことが、

やがてあなたという色を育てていきます。

オリジナリティとは、特別な才能ではなく、

「今の自分を丁寧に生きる姿」そのものです。

大丈夫。あなたの中には、世界にひとつだけの光が静かに育っています。

ご注意

※本記事の内容は、筆者の体験と考察に基づくものです。

感じ方や効果には個人差があります。

本文に記載された情報は、あくまで人生や心を見つめる一つの視点として参考にしてください。

ご自身の状況に合わせて、必要に応じて専門家(医療・心理・法律など)へご相談ください。

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